日帰り手術について

翼状片とは

鼻側から角膜の頂点に向かって、三角状の白目(結膜)組織が伸びてくる病気です。
長年にわたり紫外線を多く浴びた場合に発症しやすくなります。

小さな場合は放置しても問題ありませんが、
進行すると見た目が気になったり、乱視が強くなったり、視力低下の原因になったりするため、手術が必要です。

翼状片手術について

点眼による局所麻酔をおこなったあと、球結膜下に麻酔薬を注射します。
その後、翼状片組織の切除をおこない、切除部に健常部位の球結膜を移動させて縫合します。
程度の軽いものでは約15~20分程度で終了します。
再発例など重症のものでは30~45分ぐらいかかります。

手術当日は涙に血が混じったり、少し痛む感じがしたりするため、
痛み止めの頓服薬を内服していただき、眼帯を装用して帰宅していただきます。
結膜を切る手術なので、内出血して目が赤くなりますが、数週間で改善します。
1~2週間後に抜糸します。

手術後は傷口に感染を起こさないように抗菌薬の点眼と、
炎症を抑えて再発を予防するためにステロイド薬の点眼を使用します。
点眼薬は炎症の程度により、1ヵ月~数か月継続します。

合併症について

まれに手術の傷口に感染を起こすと、傷の治りが悪く、感染症の追加治療が必要になることがあります。
術後1週間程度は汚い手で触ったり、汚い水がはねて眼に入ったりしないように注意が必要です。

また、特に若い方や再発翼状片は、せっかく手術をしてもまた再発することがあります。
当院では再発率を下げるために、有茎皮弁という方法で手術を行っていますが、
術後の炎症が強いと再発しやすくなるので、点眼薬をしっかり使って、炎症を抑えることが大事です。

手術を受けるスケジュール

手術前

1

初診・再診

診察・手術予約をします。
手術についてご説明します。

2

手術前日

入浴・洗髪を済ませてください。

3

手術当日

決められた時間までにお越しください

手術後

1

手術当日

手術直後より眼帯を装用してください。
当日のみ洗顔・洗髪はできません。
痛みがあれば我慢せずに、痛み止めを内服してください。

2

術翌日

決められた時間に来院してください。
点眼開始してください。
洗髪・洗顔が可能ですが、目をこすらないように。

3

術後約1-2週間

抜糸します。
決められた時間に来院してください。

4

術後1-2ヶ月

充血が改善してきます。
経過がよければ点眼を終了します。

※症例により上記スケジュールとは異なる場合があります。